こんにちは、葛貫です。
> 「ナチュラルディスタンスが狂っている」と星野道夫は
> 生前に言っていました。
> 熊(を象徴とする自然)と人間との距離が狂っていると。
朝日新聞のサイト http://www.asahi.com/paper/special.html の
ネイチャーのコーナーの「グリーンパワー」というページ http://www.asahi.com/nature/center/gp/index.html に、
狩猟文化研究所長の田口洋美さんと仰しゃる方が書いていらっしゃる
「ケモノのいる風景」というコラムが載っています。
人とペットと野生動物の関係の変遷について書かれている
「(2)内向するイヌの役割」というコラムが、面白かったです。
http://www.asahi.com/nature/center/gp/200008c.html
「近世から現代へ、犬たち自身は何も変わってはいない。変わってしま
ったのは僕たち人間なのである。僕たちの変化は、犬たちの長所を欠
点に変えてしまったのだ。結果、犬たちの役割は内向し、村の周辺は
手薄となった。高度成長期を端境期として、犬たちと僕たち人間の関係
は変化した。そして徐々に野生動物たちが村里との間合いを詰めてき
たのである。確かに野生動物の村里への出没は、犬の問題だけでは
ない。過剰な植林や自然林、二次林の喪失、高齢化など、その他幾つ
もの要因からなる相乗的なものである。しかし、こと犬に関していえば、
鎖に繋がれていてはサルにもなめられてしまい、さぞかしストレスが溜
まることだろう」
という最後の一節が印象的でした。
家のごく近所で、放し飼いにされていたイヌに子供が噛みつかれて
大けがをしたという話をきくと、「ちゃんと繋いでおいてよ」と思う。
でも、ちょっと離れた「サル・イノシシに注意」という看板が立つ公園
に行ったり、ミカンやカキ等の果物畑がサルに荒らされちゃて・・・
という話をきくと、駆除する前の段階として、↑のように、イヌを使っ
て、棲み分けを試みてもいいのでは、などと思う。難しいですね。
イヌと人間の間に良い関係が作れれば、できないこともないのかな。
気になった記事、
☆ アジア10カ国の輸銀、通貨危機に備え共同で基金設立へ
11月7日朝日新聞
http://www.asahi.com/1107/news/business07003.html
過去の栄光が忘れられずアジアの盟主を気どって、村上龍さん
の小説を地で行くようなことがありませんように・・・・。
☆ 中国、10年後に「一人っ子政策」見直し 11月8日朝日新聞
http://www.asahi.com/1107/news/international07012.html
では。
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