こんにちは、葛貫です。
佐川さん【2342】:
>ある程度は、公開されているのですね。
はい。
私が仕事を頂いているのは、科学技術庁の外郭団体の科学技術振興
事業団の文献情報部(JICST) です。JICSTは、化合物索引部門、国内
臨床医学部門、土木工学部門、建築工学部門、管理・システム技術部門、
有機・高分子化学部門、無機・物理化学部門、応用化学部門、生物科学
部門、医学・薬学部門、農学・食品部門、電気工学部門、地学・資源部門、
金属工学部門、環境公害部門、機械工学部門、エネルギー部門、物性物
理部門、高エネルギー・物理一般部門等に分かれていています。
そして、国内をはじめ、50数ヵ国から主要な文献、約45700誌を収集し、
年間約70万文献について、キーワードにより検索できるように、約3000人
の抄録員が日本語の抄録を作成しています(1997年資料)。
有料ですが、一般にも公開されており、キーワード検索することにより、文
献の抄録が提示され、必要な文献を入手できるようになっているはずです。
(私は嘱託で、事業団の職員ではないので、詳しいことはわからないです。)
>何の専門家ではない市民には、情報量よりもコンパクトで利用し
>やすいデータベースのほうが有難いような気もしますが。
はい。
最初に上げた大分類をみただけで、一人の人が全てを把握することは
無理だなと、ため息がでちゃいますね。
私は、抄録を作る側で、検索したことはないのですが、自分が抄録を作っ
た文献にあたるか、キーワード検索をした方がいらしたのですが、恐ろし
い量の文献がヒットして、なかなか、自分が抄録を作成した文献には行き
着かなかったという話を聞いたことがあります。
視点や情報のリンクの仕方によって、見えてくるものが違うと思われます
ので、原文を検索できるようにしておくことは大切ですが、必要な情報を
要領良く検索することを可能にするため、また、全体を俯瞰し、その情報
を位置付けるためにも、邑瀬さんが仰しゃったような情報を整理する専
門家が必要だと思います。
(薬品や化学物質に関しては、データベースの整理が進んでいるようです。)
JICSTの他に、国会図書館でも文献を読めるはずだし、農林水産省でも、
ある程度、研究結果を検索できるようにしてあったと記憶しています。
情報提供しているところは、もっと、他にもあると思います。
兎に角、腹立たしいのは、その情報の重要さを認識しながら、隠しもしない
けれど、こんな情報があります!!と敢えて言いもしない、というかたちで
静かに(?)公表し、問題が明々白々となった時に、「情報は公開していた。
読み解けなかった君たちがバ〜カだったんじゃん!!」という態度を取られ
ることです。(確かに、読み解けなかった自分がバカだったんですが・・・)
ではでは。
(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。