須賀です。
中澤さん:
>>すべての市民が合理的に判断できるような能力を身に付け,
>> 信頼できるデータが十分に公開されることが必要なのだと思います。
佐川さん:
> こうなると、研究者共同体の役割が重要になってきますね。
> #たとえば、こういう場所で(メーリングリストなど)市民の疑問に積極的
> #に答えることは、“研究者の義務”(公務員であるならなおさら)だと、
> #思います。
ごもっともです。わたしも耳がいたい・・・。
こういうことは「公務」という位置づけにはなりにくんでしょうかね。
僕の仕事は、研究のほか一般の方のために公開行事をしたりその他の
一般的な問い合わせなどにお答えしたりすることもふくまれてはいるん
ですが。大学の先生などの場合、現状はどうなのでしょう。
> 葛貫さん:
> 「情報の発信者、そしてその情報を加工し効果的に橋渡しする
> メディア、情報を受け取り、検証し、選別する側」の質について、
> 考えた方がいいのかもしれません。
これも耳がいたい・・・。
研究って専門分化がすすんでますからね。わたしなどがこのMLでお話
していることの大部分は、自分で論文を書くような専門分野からはずれた
ことばかりです。自分の興味と、自分の狭い研究を位置づける必要性から
個人的にききかじったり考えたりしたことをお話しているわけで、
本当の専門家からみたら雑なことを書いてるんだろうな、と身のすくむ
ような思いです。
きっちりと手堅く研究をまとめることと大きな流れをつかむこと、
もちろん研究者にはどちらも必要なんですが、人前で話すとなると
それなりに責任をともないますから、慎重になろうとするとあまり
しゃべりたくなくなる。でもそうすると情報の社会への還元がおそく
なってしまう。むずかしいところです。
Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp
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