[BlueSky: 2023] Re:2022 アミのメッセージ


[From] yuichiro komiya [Date] Wed, 31 May 2000 11:53:42 +0900

こんにちは、小宮です。

> 愛に基づいた新しい組職作りをすれば、生き延びることができるんだ。
>
>
> 愛に基づいてすべてを組職するっていうのは、どうゆうことなの?
>
> どこの国でもそうだけど、家族を組職するのと同じように、つまり、
> みな、協力して働いて、利益を公正に分配するんだよ。
> もし五人だったら、五つのリンゴを一つずつそれぞれが受け取る。
> きわめて明快なことだよ。
> 愛がないと上の人はエゴをむき出しにして、自分のエゴイズムを
> 正当化するために、ものごとを複雑にからませる。
> でも愛があれば、すべてがみな透明で、とてもはっきりしている!
>

本当にこのように物事が進めば何も問題は起きないんでしょうけど…。

僕が考えるに、今の先進諸国の異常なまでの技術文明の発達の速
さは、企業間に生き残りをかけた厳しい淘汰圧がかかっているため
と思います。つまり、向上しないものは生き延びることができない、と
いうこと。

5つのりんごを5人で分け合う。これはいいのですが、はじめから確
実に一個もらえると分かっていれば、5人のうちの一人が仕事をさ
ぼるかもしれない。それでも一個りんごをもらえるのですから、グルー
プ全体としては作業効率が下がっていくと思います。

ところが、今の社会は働いたものが働いた分だけりんごをもらえる、
というシステム。一生懸命働けばりんごを3個もらえるかもしれない
けど、働かなければりんごを一個ももらえない。いつまでもりんごを
もらえなければ飢え死にするしかないので、他の人より働いてりん
ごをもらおうと、みんな一生懸命はたらくので、グループ全体として
は効率が上がっていく。

もし両方のグループが競争すれば、当然後のグループのほうが勝
つ。したがって、交通機関や情報機関が発達して、競争が世界に
広まるほど、自分の利益を優先させる組織が生き残っていくという
わけです。しかし、りんごの数には限りがあるので、競争はだんだん
激しくなっていき、一個のりんごをもらうために働かなければならない
量が全体的に増していく。これが今の技術の発達の速さの原因だと
思います。誰もがりんごを多くもらおうとするのは、現代ではエゴのた
めというよりも、競争に負けて飢え死にするのが怖いせいかもしれま
せん。

愛に基づいた組織は、競争のない、ある程度閉鎖された地域や、
資源がありあまっているところならばうまくいくかもしれませんが、世
界中で競争が行われている所では生き延びることができないと思わ
れます。

…結局僕の見解では悲観的な意見になってしまいましたが、こんな
風にしか考えられなくなってしまったのも少し悲しいなと思ってます。




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