[BlueSky: 1859] Re:1853 帰化生物


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Tue, 25 Apr 2000 16:41:46 +0900

こんにちは、葛貫です。

須賀さん:
>生態学会では、学校教育のなかに生態学的なものの見方の教育を
>どのようにとりいれるようはたらきかけていくか、といった問題
>が話題になっています。もちろん環境問題は生態学だけの問題で
>はありませんし、生態学という学問分野をふりかざすような格好
>になってはかえってよくないかもしれませんが、生態学的な視点
>をほとんどもたずに環境教育や環境運動がすすんでいくことにも
>心配があります。このあたりのこと、どんなふうに考えたらいい
>のでしょうね。

ケナフやブラックバスは、GM食品の逆のパターンで、マス・メディア
によって作られたイメージが先行し、浸透しちゃったものですよね。

別に糸井さんに悪意はないし、そう思っちゃう自分が悪いのだけれど
「ほぼ日」http://www.1101.com/home.html
の中の「今日のダーリン」というコラム(4月25日のコラムで、明日の
午前中には更新されて読めなくなってしまいます)を読むと、
「自然の中でゆったり自分を取り戻す姿」が、湖でバス釣りをしている
イメージで浮かんでしまう。
#まだ表現されていない時代の持つ望みのようなものを言葉として
#切り取るコピーライターの糸井さんの感性は流石と思うのですが、
#その言葉通り、そのまま実行しっちゃう人達って、一体・・・・???

別に、釣りの対象がブラックバスじゃなくて、ニジマスやアユでもいい
わけだし、植えるものもケナフじゃなくって、ヨシでもいいわけで・・・・・。

実際、琵琶湖では水質浄化と幼稚魚の育成場としての機能を期待して、
ヨシ原の復元が試みられています(滋賀県水産試験場事業報告書等参照)。
刈り取ったヨシの利用法については、まだ検討中のようです。

琵琶湖博物館の館長をしていらっしゃる川那部浩哉さんと、小原秀雄さん
の「対論 多様性と関係性の生態学」(農山漁村文化協会、人間選書228)
を読むと、川那部さんが、どのような理念や想いを持って、琵琶湖の環境と
向かい合っているかが書かれていて面白かったです。

気付かぬうちに受けているイメージ操作に気を付けなければ、ですね。

岩本さん、私の夫もスーパー勤務です。
宜しく、お願いいたします。

ではでは。



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