[BlueSky: 1446] Re:1395 雇用対策としての公共事業


[From] Minato Nakazawa [Date] Fri, 25 Feb 2000 21:29:25 +0900

中澤@東京大学人類生態です。ちょっとタイミングを外していますが。
#(私信)要旨はまだ途中ですが……(私信終わり)

(件名:[BlueSky: 1395] Re:1394 雇用対策としての公共事業に於て)
Sun, 6 Feb 2000 13:56:01 +0900頃,Kaz. Yokoyamaさん:
> 蛇足で恐縮ですが,その上でケインズが1936年に発表した『雇用・利子および
(中略)
> その上で,社会システムの複雑性を考慮した持続・自律的行動案は,だいぶ前に
> 横山和成さんが,「資本主義と多様性」の議論の中の「減税か公共事業か?」
> http://www.affrc.go.jp:8001/dgc/DGCboard/messagesJ/161.html
> で述べています。
横山さんが公共事業よりも減税の方が良策とする論理はわかります。

山形浩生さんが小野善康さんの経済政策論を批判した文
http://www.post1.com/home/hiyori13/ono3.html
でも,「無駄でない公共事業」とお題目を唱えるだけでは
駄目だと指摘されています。
山形さん自身はクルーグマン流のインフレ期待ででも需要を
生み出すことを推していますが,どちらかといえば減税が
いいといっています。

が,それでは失業対策にはなりませんね。環境的正義論と
いって,マイノリティや弱者に社会・環境の悪化のしわ寄せが
いくことを是正せねばならないという議論がありますが,
失業者が多くいる状態では,景気回復しても社会が良くなった
という気はしないと思います。

ぼくは,[843]にも書きましたが,時短によって雇用創出する
ことに期待しています。失業者を減らし,過労者を減らし,
保険(失業保険と医療保険,余暇が増えれば介護保険にも関係)
というキャッシュフローの滞りが減ることになる可能性を
もっていると思います。
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/myfavor/20000201.html
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/myfavor/20000202.html
にも関連したことを書いていますので,時間のある方はご覧いただければ
幸いです。

ではまた。

=====
Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo
[WEB] http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/index-j.htm


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