[BlueSky: 1436] Re:1435 アオコ


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Mon, 21 Feb 2000 23:41:35 +0900

こんにちは、葛貫です。

佐川さん【1435】
>浄化システムが稼働しているにもかかわらず、アオコが発生する
>というのは、それだけ、水の浄化が難しいということなのでしょうね。

皇居外苑濠の容量と、この施設で1日当りに処理できる水の量の
関係がはっきりわらかないので、何とも言えないのですが、この文
献がでたのは1995年だったので、もしかしたら、今は、もっと改良
された方法で浄化されているかもしれません。

17年ほど前に霞ヶ浦に行き、表層に浮いているアオコを掃除機の
ような機械で吸い取るという船をみせてもらったことがあるのですが、
緑色のペンキをまいたような水の色と、凄い臭いを今でも憶えてい
ます。集めたアオコの処理も大変なようです。
以前、メタン発酵の原料として使うために、熱処理、化学的処理、
超音波処理等により藻類を可溶化しようという論文を目にしたこと
があるのですが、ゴミとしてで処分するのではなく、Shootさんが
書いていらしたように、魚類養殖の餌(直接は無理でもアオコを食
べる原生動物を)にしたり、資源として有効に使えるようになるとい
いな、と思います。
邑瀬さんが【1389】で、
>地下水位の低下や地力の衰えによって)米国が今後も農産物を
>安価に供給し続けられるかどうかは疑問です。
と書いていらっしゃいましたが、地球上に存在するそれぞれ元素の
絶対量は不変なはずですから、富栄養化が起きている地点がある
とすれば、貧栄養になっている土地があるはずで、炭素、窒素、リン
等は化学施肥により補うことができるけれど、微量元素の欠乏によ
り不毛な土地になってしまわないのかな、と思います。
富栄養化しているということは、兎に角、そこに物があるのですから、
richな培地として利用する方法はないかな、と思います。

>水道水が不味いのも、その辺の事情(原水が汚濁している)が絡ん
>でいるのでしょうか?

MIBやジオスミンというカビ臭物質をつくる微生物が水源に発生し、
水道水の処理法もオゾンや酸化チタン光触媒の利用等を利用した
より高度なものへ変革が迫られているようです。

2年ほど前に、担当分野が環境関係から水産関係に移ってしまっ
たので、最近の情報はあまり持っていません。
詳しい方がいらしたら、宜しくお願いします。



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