[BlueSky: 1292] Re:1276 情報の整理


[From] "Yoshiyuki Aizawa" [Date] Tue, 18 Jan 2000 01:49:38 +0900


相澤@水処理屋です.
恐縮ながら一言.

> 収集したりできる環境が整い、更に、水野さんが仰しゃるように、全分野の
> 学術情報がオンラインで利用できるようになると、現在の専門家社会の在
> り方は、変化せざるをえなくなると思われます。

全くもってすばらしいシステムだと思います.
個人的な経験から言えば,大学院の頃、研究をやる上で、新たな視点(他分野の研究)
を取りこんで論文を構築しようとしましたが、情報を手に入れにくかったのと、情報
を不完全にしか生かせなかったことに歯がゆさを覚たものでした。教授に、「余計な
ことを考えず,言われたことだけをやってればいい」とよく言われましたが.
しかし、学術情報がオンラインで自由に手に入れられ,それに伴うジャーナリズムが
発達すれば, 学者や学生だけでなく、多くの人々が情報を租借でき、議論に参加で
きます。また、大学などの保守的な先生方も、その世界だけで通じることだけをやり
続けることが難しくなり、研究レベルもあがると思います.これからどんどん発達し
て欲しいです。


閑話休題(上記のことを無駄話というのではないけど)
最近のMLを読んでて考えたことをちょっと書きます.
便利になって、好きな時に好きなものを自由に手に入れることができる世界では

・傍若無人にやりたいようにやることを当たり前と考える人
・何かを手に入れるのに人やものを頼るのを当たり前と思う人
・人に無関心な人
・自分で手に入れようとする意欲のない人

という極端な考えをもつ人が現れても変じゃないし、また多かれ少なかれそのような
傾向をもつこともおかしくないと思います。そして今はそのような身勝手がけっこう
許される世界だと思います.
 しかし本来、それは子供の世界でしか通じないことです。つまり極端な話、今の社
会が全体的に子供化しているともいえるのではないかと思うのです(表面上ではな
く)。
 そんな頼りない社会でどうやって生きて行けばいいのか、なにに拠り所を求めたら
いいかといえば,それははっきりした答えのみえる科学と宗教だけであると思ってい
ました。
 しかし、環境問題を考えることで、それが少し違うということに気づきました.つ
まり、環境問題を考えることとは、今の社会の現状に対し、人がどのような美徳を
持って対処していくかということを考えることで,実際は環境問題自体以上に、現代
人の忘れかけた人間性を考えることであるということに気づきました。どんな技術を
開発するのでも、法律をつくるのも、結局はそれがなければ意味がない。
 だから今に生きる人は、環境問題を考えたほうがいいというか考えるべきだ、と思
います.




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