中澤＠東京大学人類生態です。こんばんは。
長寿マウスについての続報です。
中澤：
>断食させて寿命を延ばした時に生じるような副作用（繁殖能力が低
>下するとか）は見られなかったということですが，
と書きましたが，Nature BioNewsに詳しい解説がでました。
http://www.naturejpn.com/newnature/bionews/bionews991124/bionewsj-991124d.htm
この記事によると，肺に若干の異常があって，また繁殖能力に関しては
未確認らしいです。
森山和道さんのメールマガジン，Popular Science Node
http://www.moriyama.com/popular_science_node/
のvol.22（アーカイヴはまだみたいです）にも解説記事が載って
いましたが，それぞれ解説のスタンスが違っていて面白いので，
読み比べて見るのも一興でしょう。
小宮さん：
> 発表したのがイタリアとニューヨークのがん研究所、ということな
> ので、がんを遺伝子治療する方法を探していて偶然見つけた、という
なるほど，そうかもしれませんね。
> 応用というのは無理があるように感じました。不老長寿という言葉
> をこの発表したグループが使ったかどうかは知りませんが、ちょっ
> と大袈裟な言葉のように思います。
しかし，Nature BioNewsのタイトルにも「不老長寿」が出ている
ので，どうもマスメディア的には，そういう視点で捉えたくなって
しまうのでしょうね。老い＝忌避すべきことという価値観に囚われ
すぎのような気がします（というのは，介護とかの問題に直面して
いないからいえるのかもしれませんが）。
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Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo
[WEB] http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/index-j.htm
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